地球温暖化と天気予報に対する個人的感想

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help リーダーに追加 RSS 温低が発達しないわりに大雨 -これも地球温暖化-

<<   作成日時 : 2008/03/15 10:29   >>

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気象庁、「24時間降水量の日最大値」および「3月14日12時の地上天気図」より引用、一部加工


きのうは三重県南部と静岡県中部東部を中心に、総雨量が100_を超える「大雨」となりました。濃尾平野周辺も40_前後、当地の独自の観測では47.0_でした。気象庁の上図を見ると、24時間降水量は中部地方を中心に多く、特に山の南にひらけた斜面で雨量が多くなっていることが窺える。
一方で濃尾平野で最も降水がピークに達したきのう12時現在の天気図を見ると、低気圧は能登半島北北西沖に1012hPaの前線を伴った低気圧があり、東北東進している。南岸ほど雨量が多く大雨となったものの、いわゆる『南岸低気圧』は解析されていない。この『大雨』は、低気圧本体の降水というより、南からの暖湿流が多量に流れ込んだ結果、もたらされたものであることを如実に物語っている。ちなみにこの日本海の低気圧は、今朝6時の天気図では1010hPa、わずかに2hPaしか発達していない。後面寒気が小規模で弱く、いわゆる強い傾圧性を有していないものであることが分かる。

昭和以前ならば、3月はまだ温低が発達しやすい季節であり、
南岸をしばしば強い傾圧場を伴って発達する大規模な『南岸低気圧』の通過が頻繁に見られた。太平洋側の『大雨』の多くは、この時期は発達する南岸低気圧によってもたらされることが多かった。ところが近年は、きのうの事例からも分かるように、温帯低気圧が小規模であまり発達せず、大雨の主要因がもっぱら南からの多量の暖湿流によってもたらされる事例が多くなったようだ。これはIPCCの記述を読めば分かるが、『地球温暖化によって中緯度の温低の発達が弱まり、数が減少する』ということ、『気温の上昇による大気中の水蒸気含有量が増加し、対流性の強降水頻度が増加する』という記述と符合するものであり、まさに日々の気象変化に於いても、地球温暖化によるものと見られる変化が起こっている証拠だと考えられる。

もちろん日本付近という地域的な変動については、自然の固有モードによる変動、およびその時々のタイミングによって温帯が発達したり、しなかったりもあるので、個々の事例が全て人為であると直ちに直結させることはできない。

が、近年、3月でこのような事例が多いということに、昭和の気候を知っている私からすれば、感覚としては、非常に危機感を持たざるを得ない。


さてさて、さてさてっ。
今朝の最低気温も全国的に平年を大幅に上回ったままである。
ゴールデンウィークから5月中旬並のところもある。
最低気温は東京12.7℃(+9)、館山15.0℃もあるぞっ!!(+12)、名古屋7.1℃(+4)、金沢8.0℃(+6)、大阪7.4℃(+3)など、高温。
きょう日中も全国的に季節外れの暖かさ。
濃尾平野周辺は19-20℃前後、
関東平野も20℃を軽く超えるところが多い
が、アメダス実況の風は『北東風』が主流であり、いわゆる関東平野全般のフェーンを起こす風は西〜南西であるため、今回はアメダス最高地点であっても夏日を記録するような極端な異常な昇温は無いと見る。北陸周辺でも10時現在まだ10℃未満の地点がほとんどであり、数値予報資料では850hPa/+3℃以下の相対低温領域が関東北部に楔状に差し掛かっていることも、極端な昇温を抑える根拠となる。それでも5月上旬並(昭和のね)まで気温は上がる。


あすにかけてもこの『高温』は続く!!!

あさっては南岸を弱い気圧の谷が通過、太平洋側で少し雲が多めになりがちだが、天気の崩れはなさそう。

20日頃、また気圧の谷の通過が示唆される。
アンサンブルでは降水域が掛かっているが、頻度確率で見ると30%から40%の範囲で高くはない。またGFSではこの日も降水域を掛けていないことから、特に大きく崩れる気配はなさそうに見える。ただ演算がどうも不安定で信頼度が低い気がする。春の小刻み変化は予報が難しい。

さて、しっかりした寒の戻りは無いとほぼ断定できる。
ただ演算値よりも若干の低温側修正の可能性は、-1,-2℃程度の範囲でありうる。
2週目も概ね高温傾向だが、1週目よりも偏差は収まってくる気配。

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