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9日、南岸を低気圧が通過し、関東平野も降水がありそうですが、地上、下層気温の高さから関東南部、東京・横浜・千葉は降り始めから概ね雨となりそうです。ただ内陸の甲府・前橋・飯田付近は午前中は雪で降る時間帯もありそう。ただし内陸地方の降雪量は少なく、積もるほどではなさそう。仮に積もるほど降ったとして最大で3センチ程度と見られます。気温がとにかく高すぎるので、東京都心の初雪はかなりムリがあると思います。最悪の見積もりをすれば東京都心で降雪のないままの冬になる可能性があります。ただし断言はまだ避けたいですが・・。 さて、10日後半から11日は一応、それなりに一過性の冬型になります。 500hPaの寒気の規模はやはり圧倒的に小さく、-30℃ラインは一時的にくさび状に日本列島に降りてくるだけ。 -36℃ラインは沿海州の北に小さくまとまるのみという情けない状態。-40℃以下の領域はほとんどありません! 昭和時代、この時期に下りてくる500hPaの寒気は、-30℃ラインがほぼなべ底状に日本列島を包み込み、西は中国大陸中部から東は太平洋中部まで下りていましたし、-36℃ラインは日本海沿岸に沿ってやはり緯度線に平行に朝鮮半島から北関東付近まで降り、-42℃ラインが中国東北区から北日本をすっぽり包み込んで、数日掛けてゆっくりと東進して行ったものでした。今度来る寒気もやはり3月下旬並の寒気団です。 850hPaの寒気の幅もとにかく昔に比べて狭すぎる。 さて、それでも等圧線が込み合い、低気圧が発達し、北西の風が強く吹き込む形で、濃尾平野には幾らかの降雪はありそうです。850hPaも-9℃レベルの寒気がギリギリかかりますので、10日の夜以降、降れば雪でしょう。アンサンブルの850hPa相当温位でも285k以下の領域に入ることが演算、GFSもこの結果を支持していますので、雨になってしまう可能性は少なそうです。 問題は日本海の収束線がどこにできるか?ということに掛かりそうです。 10日夜〜11日夜までの間、ちょうどこの収束線が若狭湾から濃尾平野のラインに近い場所にできる可能性はあります。もしかすれば岐阜市周辺では3-5センチ程度の積雪の可能性もありそうです。濃尾平野も10日夜〜11日は、一応、積雪に注意してください。 こういう低気圧が発達して風が強いときは、逆に日本海側平地の積雪は少ないものです。 一応、積もることは積もりそうで、12日にいったん冬型がゆるんだ後、13-14日に再び冬型が強まる気配ですので、北陸平地でもこの期間中の日最深積雪で20-30センチくらいの積雪が見込まれそう。それでも真冬に降る積雪としては『異常に少ない』レベルであることに注意してください。 -------------- 午後の最新資料閲覧しましたが、やはり東京都心ははじめから雨の可能性を感じます。少し意外だったのが気象庁の予想。『9日正午までの予想降雪量、多い所、関東南部平野部と多摩で5センチ、東京23区で1-3センチ』気象庁の公式予想です。 私の個人的見解ですが、 長野県・甲府・前橋あたりは昼頃まで雪で、3-5センチくらい積もる可能性があります。 しかし関東南部平地、東京・横浜・千葉あたりははじめから雨、ただ朝のうちに降水強度が強まって、降水の冷却効果が強く効き、低気圧中心近傍の暖気が入る前のタイミングで、もしかしたら、朝のうちみぞれが混じる可能性は、あることはあります。気象庁の定義上から考えると、『雨の中にほとんど解けかけた雪片が1粒でも混じっていれば雪として認定』、初雪になりますので、その意味では東京・横浜のあすの初雪宣言の確率は30パーセントくらいだと思います。がさすがに積雪は無理だと思います。 850hPaのあす早朝の気温がせいぜい-3℃程度、今日日中、関東南部平地は10℃前後と比較的暖かで日差しにより既にかなり昇温してしまったこと、それに加えて下層は夜半からの厚い雲で放射冷却が抑えられること、あす早朝の降水強度が弱く、降水の冷却効果が弱いため、関東南部では雪転するほど気温低下が見込まれないこと、降水強度が強まる昼前には850hPaは正転し、暖気移流による昇温が顕著となること。 これらを総合的に考慮すると、東京都心や、千葉、横浜の降雪はかなり難しいと思います。夜間の放射冷却は近年の温暖化や都市化を考慮すればほとんど見込めない上、前日の日射による加熱、夜間の曇天による放射冷却の弱まりも加わります。そして、降水が本格化する午前9時過ぎにははもう、低気圧による直接の暖気進入がありそうです。 しかしこのくらいの850hPaや、地上気圧配置でも、昭和以前ならば前夜の放射冷却がしっかりと功を奏し、東京都心や横浜でもしっかり雪で降ったものでした。その意味で気象庁の降雪予報にも一定の妥当性はありますが、近年の温暖化や都市化の影響の強さが私にはとても気掛かりなので、それを考慮した上での個人的見解とします。もしかしたら、東京も、初雪の可能性は、あるかもしれないな、という程度に変更しておきます。 10日の東北太平洋側の雪の可能性ですが、午前の記述よりもやはり低気圧の暖気の影響を受けやすくなると見られ、仙台など、太平洋岸はみぞれ交じりの雨主体の降水になりそうです。盛岡など、内陸で数センチの積雪の可能性がある程度で、大雪になることはなさそう。 あと、午前に記述した10日夜〜11日の濃尾平野の降雪ですが、500hPaの寒気がかなり弱く、収束性の雲を十分に発達させ、持続的に太平洋側に流れ込ませるほどの力はないように見受けられます。GSMでは下層の気温も850hPa/-9℃を上回る予想が出ており、高温側への修正気配が見られます。GFSでは低気圧がきれいに纏まって発達するというよりは、日本海に小さな擾乱が発生し、等圧線が少しデコボコになる演算で、11日後半は西成分が強まる。風向きや雪雲の流れ込みの位置が定まらず、降ったとしても、積もる可能性は少し低くなった気がします。 ある意味、この『東京は雨』予報は外れてくれた方が、私個人としては嬉しいくらいです。 戦前や昭和中期ごろの東京都心の雪の時の天気図を見ますと、日本海に小低気圧があって、まるで2つ玉のような状態で、都心で積雪している事例が見受けられます。ということは、今回の地上天気図、および850hPaの気温から期待される東京都心のあすの天気は『雪のち雨』くらいで、3センチぐらい積雪しても全然普通なわけです。 ですから本来ならば私の個人予想をあざ笑うかのように、都心で湿ったボタン雪が数時間降り続き、たちまち積もってしまう・・というくらいが戦前や昭和の普通の姿だったといえます。その意味で個人的にもちょっと注目していますが、おそらく都心は雨で終始するのではないでしょうか?少しだけみぞれが混じって、初雪認定されるのを期待するとしましょう。 ちなみに東京都心でもほぼ確実に南低で降雪する時の条件としては、 850hPaの気温で-6℃以下のラインが北関東にあり、-9℃、-12℃、あるいはそれ以下の非常に強い下層寒気が東北付近にあり、関東から東北の太平洋側が強い傾圧状態となっている。 ここ数日間冬型の気圧配置が持続、関東平野も朝晩は氷点下の冷え込みを記録し、下層や地上がきっちりと冷え込んでいる感がある。 冬型が緩み、やや北高気味でシベリア高気圧がゆるく張り出し、西から進んでくる気圧の谷があって、南岸に低気圧が発生、暖気を巻き込みながら急速に発達し、勢いよく東進する見込みとなっている。 このような条件下であれば、例え当日低気圧が接岸型で関東南部に接近し、当日の850hPaが0℃に近い状態の高温であっても、東京都心は積雪することが非常に多いものです。850hPaの気温はあくまで目安で、地表面の放射冷却や寒気滞留が重要になってきます。また関東周辺の傾圧性の強さも重要な指標です。 今回はいずれも弱いもので、例え850hPaが-3℃でも東京都心は雨の可能性を強く感じます。 |
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